案外そうかもね

そうだったりそうじゃなかったり

ネイティブADについて中の人が考えてみる1

はじめまして、はじめました。

早速の本題。ネイティブADという最近一部で議論されている問題について

実際にネイティブADを作ったり売ったりしている立場の者から、

身バレしても怒られない範囲で意見を述べたいと思います。

厳密には自身の思考整理なので、主張したいわけではないのですけども。

なんでこうも議論がなされているかというと、
広告の出稿量で無視できないレベルにまで成長したweb広告で
だからこそ、どんどん新規で参入してくるプレイヤーがいて、
中には中々にやんちゃな事をする方もいる業界。

ユーザーあってのwebサービスとすると、
ユーザー保護という観点でやっぱ騙すのはだめだよね、と。

そうなるとどんどんweb広告の信頼度が落ちて、結果自分たちの首を絞めてしまうぞ。
それはいかんとなって、web広告の色々を取り仕切るJIAAさんという、広告会社やらメディアやら広告主やらが加盟する団体さんが舵を取って色々と制度を整えている感じでしょうか。

いつの時代も無法者がやんちゃするからこそにルールができるもんですよね。
個人的には大好きなんですけど。

でもさ、そもそも論として、雑誌のタイアップだって昔からあるわけだし、

テレビなんてもっと悪質じゃん。深夜のランキング番組だって、

日経が提供してるプライムタイムのニュース番組だって

オフィシャルじゃないにしても広告として売られてるんだからさ。

こうもwebばっか締め付け厳しくしなくても!とは思います。
社会的影響度が高いのも旧4マスの皆さんなんだし。

という愚痴は置いておこう。

 

昨今で言われているネイティブADって、主にwebメディアが売ってるもので、

記事広告とかタイアップ広告とかを、さもそのメディアのコンテンツに合わせた

形でコミュニケーションを取っているよね。

そして問題になっているのはどちらかというと記事広告の方。

 

んで買ってるのはPR会社が多くて、たまに代理店さんてとこかな。

記事広告の単価って、安くて10万とかで高くても100万いかないとかだから、

代理店さんとしてはうまみがないからどうしてもPR会社さんが買う。

 

なんでPR会社さんが買うかというと、PR会社さんのフィーって、

企業が月々いくらかをPR会社に支払って、どんくらい露出されたか

を成果としてる感じ。

 

なので、webに限らず、とにかくいっぱい露出したいんだけど、

でも情報量が多すぎる世の中だし、そもそもそんなに注目を集める製品とか

サービスなんて無いから、お金を払ってでもメディアに取り上げてもらいたがる。

 

webメディアって、案外外の人は知らないみたいなんだけど、

外部配信って概念があって、自分のとこのコンテンツ(記事)を

他のメディアさんに配信してたりするんだよね。RSSで。

お互いに配信し合うみたいな。

 

それでお互いトラフィック増やしていこうよ、って感じなんだけどさ

ポータル全盛の時に生まれたんだよね。それがいかに自動で沢山の情報量を

集めた上で、編集部が取捨選択していけるか、ってな感じ。

 

要するに、一つのメディアに記事広告として出稿すると、

複数のメディアにも掲載されて、すごく沢山露出した感が出るんです。

 

だからPR会社さんからすると、成果上げたよーって企業に報告できるから

ニーズがある感じ。

 

企業側もそれで、おおってなってる事がまだまだ多い。

 

PRの世界は正直うらやましいとこもあって、

数値として判断されないorファジーな数字でごまかせますよね。

 

例えば、企業の最終ゴールって、売上げUPである事がほとんどなんだけど、

そのための手段として、認知度UPとかだったりする。

 

なので露出量=認知度UPって捉えると、まあまあ理屈としては筋が通ります。

がしかし、外部配信って実際にはほとんど見られてないケースが多い。

掲載された媒体数は多いけど、実際にどれだけトラフィックが来てるかで言うと

1,000PVもいってなかったり。

 

それって意味ほんとないよね。

 

けどさ、売れる。ほんとこれって、仕事のための仕事って感じで

正直萎えてしまう。

 

給料のためとか、社員のためとかって考えると、

もちろん価値はあって、年末の道路工事みたいな感じかな。

 

というところで、長いので一旦終了します。

近々続編を書く事にします。