案外そうかもね

そうだったりそうじゃなかったり

ここ最近のweb業界について

久しぶりのブログ。年末年始、web業界が色々とあわただしく、

ちょっと頭を整理したい。

 

著作権問題、情報の質問題、検索の在り方問題など。

 

▼まずはこの辺りかな

anond.hatelabo.jp

 

いかにコストを抑えつつ、コンテンツの品質を上げるか格闘している

一次メディアからすると、爆発的なPVとそこからなる広告商品の売れ行きには

正直ハラワタが煮えくり返る思いとの声をよく聞く。

オリジナルのはずが検索結果で負けることなんて当たり前。

googleアルゴリズムは節穴か!と。Y!みたいにトラフィックバックもないし。

 

そういった同業からの恨みつらみだけじゃなく、

一般消費者からも、情報の質が問われた。

肩こりが幽霊の仕業とか、自殺したくなったらキャリアチェンジしよう、とか

言及するまでも無い。

 

個人的には、南場さんのブログは日々チェックしていたし、旦那さんの体調によって前線を離れた背景をこれまで見てたからこそにとても残念な気持ちになった。

 

結果、会社のトップが長々と公開謝罪をして、全てのコンテンツを非公開にするという形で一旦は幕を引いた。

 

DeNA以外も我先にと火の粉を防ぐべく記事を取り下げていった。

中川さんが言った「ウェブはバカと暇人しかいない」という発言はほんとそうで、

そういった人たちとウェブメディアは悪い意味で相性がいい。

 

けどそれで、自浄作用が働いてくれる事を願う。

 

 

▼次はこの辺り

b.hatena.ne.jp

キュレーションの走り、たるNaverまとめ。

この主張の理屈は一部理解できるが、わからない。

プラットホームとして、直接的にはコンテンツは作らないけど、

主従の関係が崩壊してるから引用要件は満たしてないとの論調が強めか。

 

MERYと違うのは、トラフィックバックがままあった印象。

 

この件で思ったのは「正論だけじゃやっていけない」という事。

 

いくら法律的にはクリアになっていようが、民衆の「感情」はやはり強い。

理屈よりも感情で動くのが人間なんだな、と改めて思った。

 

一次発信者にも広告レベニューをシェアする、だったり

検索エンジンのあり方(情報の探し方)といったテーマで

今後を考えていくという。まだまだ収束はしていないし、

韓国との国交も乱れているから注目も集めやすく、予断を許さない感じか。

 

個人的には検索結果で上位ヒットしたサイトに関しては、

ただSEO対策がうまいサイトだなくらいの印象で、既に検索結果への信頼はないから、信用できる存在によるキュレーションという概念は推したいところもある。

 

例えばぐるなびとか食べログよりも最近はRettyを見るのもそういう理由。

Naverじゃないにしろ、もう少し情報の触れ方が代わるといいなと思う。

 

 

▼次はこれ

blogos.com

一番の論点はDMM所有期に、自社ゲームのノンクレジット記事を出してた、

いわゆるステマ記事のところだろうか。

 

上場もしてないDMMがどのサイトを買おうか、誰にお伺いを立てる必要もないし

とはいえ企業の社会的責任として、情報の信頼性が低いサイトを所持するのは

いかがなもんか、とも言える。

 

ステマ問題は大分落ち着いてきて、特に大手はJIAAに属しているからこそ

シビアで、中規模以下のサイトがひっそりと続けているという印象。

 

大体広告モデルだから当然広告主が存在するわけだけど、

DSPとかプログラマティックな広告だから、まあバレる事もないよね。

 

記事広告みたいに獲得向けじゃない広告商品にお金出せるのってたいてい

ナショクラだから、ステマ媒体への出稿も減るし。この辺は今後もそこまで

ザワつく事はないのではないだろうか。

 

 

▼こんなところかなーと思っていたら、タイムリーに、こんなのも今日あった。

newspicks.com

 

今もなお同業界にいて、広告依存モデルから脱却できてないからこそ、

この取り組みは注目したい。

 

MERYはECも進めていたし、ニューズピックスとかNOTEみたいな

サブスクモデルが近いのかな?

情報にお金を出すのに馴れてない日本にとっては、まだまだ大手新聞のデジタルも

そこまでうまくいってる気はせず(日経は別)、メディアのマネタイズの課題解決に

なるとおもしろいなーと思う。

 

その中で、成功確率を高めるべく注目度の高い文春と手を組んだのも面白い。

 

 

多分、数字は取れるんだろうと思う。

 

芸能系、そのなかでもとりわけゴシップはやっぱり数字が取れる。

ワイドショーなんてまさにそれ。

 

でも、ここで本題なんだけどニュースって、たいてい人の不幸で、

その中でもゴシップで数字を取るという事に危機感を覚える。

 

LINEがとか文春がとか、講談社がとかは一旦置いておいて、

数字が取れる=人に関心を持たれる

という図式において、それが芸能ゴシップって、

この国は今後大丈夫なのだろうか。

 

自分は決して右翼ではないけど、

日本を思って死んでいった先人達に、今の日本はどう写るのだろうか。

 

平和なんだと思う。ほんとに。

 

民主政治になって久しくて、過去の遺産で食いつなげてて、

だから政治にも国交にも関心を払わないのだろうと思う。

 

決して悲観的になってるわけじゃないんだけど、

けっこうやばいと思うんだけどね、日本。そんなさ、人のゴシップとかじゃなくて

もっと自分の畑を豊かにしていきたいな、と思う次第です。

 

 

 

最初はwebのニュースという切り口から始まって話題が広がってきたけど、

でも、そこに隠れてるのって情報が飽和状態になってて、情報への価値観も

おかしくなってて、倫理とお金儲けのバランスも崩れてきててっていう意味で

全部繋がっているよなーと思います。

 

個人的にはお金儲けもメディアもベンチャーも、そういった概念は好きだし注目を

していきたいけど、でも日本の未来が不安になるんです。

 

じゃあかといって、NHKばっかりなメディアになっても、

みんなどっかから変な情報を拾ってくるだけだし、

いたちごっこになるだけでさ。

 

自分と、家族と、周辺の大事な人と、これからの未来を考えて

情報の取捨選択をもっと上品にしていきたいな、と思ったのがこの年末年始でした!

 

 

ということで推敲もせずに公開っと。

今年もよろしくお願いいたします。